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高岡市に息づく万葉
高岡市伏木は、かつて越中の国府が置かれていたところです。

天平十八(746)年、遠く奈良の都から、二十九歳のおおともの大伴やかもち家持が国守として赴任します。越の国には、家持がそれまで見たこともない自然がありました。目の前に広がる有磯海、その向こうには夏でも純白の雪をいただく立山連峰。人々がおそれ敬う二上山、ゆるやかに流れ行くい射みずがわ水川。

 大いなる自然とそこに営まれる人々の暮らしは、家持の詩情をかきたて、独創的な歌の境地を開かせたといわれています。『万葉集』巻十七・十八・十九は、家持の越中在任期を中心とした歌日記となっており、越中万葉歌として、今も多くの人々の心をとらえています。

 このようなことから、高岡市は奈良・大阪などに次いで、全国有数の万葉故地のひとつとなっています。
 
古典文学の中で、唯一、かたかご(カタクリ)を詠んだ歌です。
かたかごは平成七年に高岡市の花に指定されました。
春の訪れをあらわす花として、当館の庭にもたくさんのかたかごが咲きほこります。

 
 
       
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